平成９（1997）年に、現在地（青葉区南吉成）に診療所を開院致して、気づけばかれこれ３０年の月日が経ちます。振り返れば、昭和55（1980）年に東北大学医学部を卒業したものの、進路（専門診療科）も定まらない中、最終的に小児科を選択したのは、母親が長年に渡り保育所で園児の仕事をし、子どもたちのために奉仕してきたことに行きつきました。

もちろん、その世界に入ると躓くことが多く、みなさんには迷惑をかけ、みなさんによって支えられながらの年月だったと思います。唯一、自慢できることはいろいろとあったものの小児科を続けてこられたことでしょうか（約４５年間）。

さまざまな病気を患った子どもたちに、どれほど力になれたかは心もとないですが、

これまで病気を患っている子どもたちと接して、生きている時・生きようとするエネルギーを肌身に感じることができたことは、私にとって非常に貴重な財産であると考えます。これまでの経験の中で培ってきたものを活かして、小児医療に尽力していきたいと考えております。

令和７（2025）年１１月

　　　医師　　作山　昌則